セクションアウトライン

  • Keep up-to-date and ask questions about the upcoming Moodle Moot!

    • Tsuchiya 土屋 俊先生:大学評価・学位授与機構 教授.MOOCsを取り巻くオンライン教育の現状をお話し頂ける予定です.

      「ポストMOOC時代の高等教育」

      MOOCの勃興は、高等教育におけるテクノロジーの勝利を意味する。このテクノロジーとは「教育工学」ではなく「インターネット」である。つまり、このテクノロジーゆえに、高等教育に関して世界的な意味で教育における学習活動のオンライン化は、たんなる電子的学習環境の実現から知識の生産・提供・享受・理解・活用そのもののオンライン化へ移行したということができる。しかし、このような全面的なオンライン化は、社会における高等教育の位置づけの再考を求めるものである。本講演におけるこの再考の結論は、高等教育機能実現の「アンバンドル化」である。すなわち、これまで一体と考えられてきたキャンパス、ファカルティ、学生、スタッフ、教室、図書館等がそれぞれ自律的な役割を社会的に果し得るというということである。端的には大学の消滅である。しかし、中等教育を修了した人々は、高等教育相当の学習を達成しないと収入のある社会的活動を行なえないと考えられる。つまり、われわれは、大学なき時代における高等教育を構想しなければならない。その構想の端緒を模索することが本講演の課題である。

      Hori 堀真寿美氏: NPO法人CCC-TIES 企画室長/帝塚山大学.ムードルとTIESの関係についてお話し頂く予定です.

      「ポストMOOC時代におけるMoodleへの期待」

      The year of the MOOCと言われた2012年以来、アメリカ発のオープンエデュケーションは世界を席巻しているが、一方ではその限界も指摘され、すでに時代はポストMOOCに向かって動き出している。現在のMOOCには、プラットフォームのスケーラビリティ、高コストなユーザー認証、学習完遂率の低さ、数万人の学習者に対する適切な指導法の不在、既得権者の抵抗、そして不十分なビジネスモデルなどの問題がある。我々NPO CCC-TIESでは、1996年以来日本における教育のオープン化に取り組んできており、ここ一年は、ポストMOOCのラーニングプラットフォームの開発に取り組んできた。それが、電子書籍をポータルとしMoodleをバックエンドとしたCHiLOs (Creative Higher Education Learning Objects) である。その目標は、大規模オンラインコースに耐えうる統合VLE(Virtual Learning Environment)の構築であり、そのコンセプトは、統合VLEのマイクロ化である。今回は、このCHiLOsの開発経験を通じて、次世代のラーニングプラットフォームを考察する。

      Greeve エイドリアン・グリーブ:ムードルコアの開発者の一人で2.6で導入された「追加指名フィールド」の責任者

      ムードルを日本に合わせる:追加氏名とゲーミフィケーション

      ムードルは日本にフィットする方向に変化しています.サイト管理者はユーザ氏名をアルファベットや漢字など多彩な文字で表現できる柔軟性を求めています.また学生は学習ソフトウェアやソーシャルネットワークにゲーム的な要素を求めています.そこで,新しいムードル2.6にはこの二つの特徴,追加氏名フィールドとゲーミフィケーション,が組み込まれています.追加氏名フィールドは日本ムードル協会の発案で動き出しました.オーストラリア,パースに在るムードル本部のプログラマーとしてエイドリアン・グリーヴがそのチャレンジを請負い,一人でその解決に取り組みました.その後日本ムードル協会からの支援を得ながら,このプロジェクトはムードルの公式スプリントに採択されました.現在基本的な追加氏名フィールドは出来上がりましたが,本プロジェクトはまだ初歩的な段階で,これからムードル全体レベルでの柔軟なテーブルの作成やソート機能を開発する必要があります.現在出来上がっているのは基本となるコアの部分で,その開発と同時にこの追加氏名フィールドを日本だけでなく,全ての国のムードルユーザにとってより使いやすくするようなアイディアが議論されています.これらの新しい名前や表示方法がこの発表で紹介されるでしょう.それに加え,コースのゲーム化への流れが現行の,そしてこれからのムードルの中に組み込まれつつあります.今話題の研究ではゲームをする人々は8つのタイプに分けられるそうです.それらのタイプをガイドとして,人々が皆さんのサイトを利用する際の様々な方法に対応するようなコース設計をすることが重要です.最近ムードルに追加されたオープンバッジや,その他の新しい方法によって,ムードルサイトを如何に学生にとってやる気を起こさせるものにすることが出来るかをお見せいたします.

      Foster ヘレン・フォスター:ムードル・コミュニティー・コーディネータ兼ムードル広報担当者

      ムードル・コミュニティーへの参加ガイド

      11年前にムードル1.1がリリースされて以来,ムードルのユーザコミュニティーは爆発的に膨れ上がりました.現在では235ヶ国の約7万サイトで7千万人のユーザがおり,ムードルは100以上の言語に翻訳されています.ほとんどの方が我々ムードルコミュニティーの「ホーム」である,moodle.orgをご存知のことと思います.そこでは教師,管理者,開発者が集まってムードルを議論しています.しかし,moodle.org 以外でも次のような様々なコミュニティーサイトがあり,多様なニーズに対応しています.
      * ムードルに関する疑問の答えを探せる場所
      * ムードルサイト運営上の問題を報告し,開発者からその解決法を教えてもらえそうな場所
      * ムードル2.6を探検し,フィードバッックを返す場所
      * 世界各地でムードルがどのように使われているか調べられる場所
      * ムードルの開発について意見を述べられる場所
      この講演はムードルコミュニティーサイトを通して如何にしたら最も効果的なサポートが受けられるか,更に如何にして皆さんがムードルの未来を決定する事に参加出来るのか,についてお話しします.

      Martin Dougiamas マーティン・ドゥーギアマス氏: Moodle創始者 (オンライン出演)

      ムードル2.6,2.7,そしてその後の1000年

      ドゥーギヤマス氏がムードル本部で進んでいる最新の開発,特に最新版の2.6と2.7で何が新しいかについてお話し下さいます.それのみならず,いかにしてムードルが平和的に世界制覇を果たし,宇宙に出て地球外生命に教育をするか,という奇想天外な(?)お話しにまで及ぶようです.
    • 2013年 8月 5日 (月): 投稿原稿の受理開始
      2013年 10月 31日 (木): 通常の学術的成果発表投稿原稿の受理終了
      2013年 12月 2日 (月): 投稿原稿の受理通知
      2013年 12月 27日 (金): 投稿原稿の変更追加締切日
      2013年 12月 27日 (金): ワークショップとスポンサーおよび賛助会員による発表投稿原稿の変更追加締切日
      2014年 1月 6日 (月): 発表者のムート参加申込締切日
      2014年 2月 10日 (月): 非発表者のムート参加申込締切日
      2014年 2月 10日 (月): 参加費支払い締切日
      2014年 2月 19日 (水) ~ 21日 (金): ムードルムート日本2014

  • 以下はムート参加申し込みと会員申し込みの流れです。
    1)まず,以下の「会員種目と会費」ページで会員の種別と会費についてご確認ください.
    2)続いて,以下のページから日本ムードル協会サイト用のご自分のアカウントを作成してください.
    https://moodlejapan.org/login/index.php
    3)作成したアカウントでログインした後に,このページお戻り頂いて、下の「Moot 2014大会参加および MAJ会員登録(日本語)」をクリックして頂き、ConfToolというシステムに接続しますので、そこで会員・参加登録をお願いします.
    4)会費・参加費の支払い方法は,下の「支払い方法」のページをご覧下さい。
  • ムート開始・終了時刻(暫定)

    19日


    12:30~17:30

    ワークショップ

    20日 8:30~9:30
    9:30~18:30
    18:30~20:30
    参加登録
    発表
    懇親会
    21日 9:00~16:30 発表