2024 MoodleMoot in 長崎についての基本情報
サイト: | 日本ムードル協会 Moodle Association of Japan |
コース: | MoodleMoot Japan 2024 |
ブック: | 2024 MoodleMoot in 長崎についての基本情報 |
印刷者: | |
日付: | 2024年 11月 21日(木曜日) 21:30 |
1. 2024年日本ムードルムート@長崎国際大学
2. ムードルムートとは? 参加すべき?
- ムードルムートとは?
- ムードルムートとは、世界的に人気の高いオープンソースLMS(学習管理システム)であるムードル(Moodle)のユーザ、開発者および管理者が参加する会議です。開催期間は2〜3日であり、多くの人が寄り合ってムードルについて議論できるよう、大学や各種会議場等を会場として開催されます。ムードルムートでは、学習環境における効果的なムードルの使用や応用に関するあらゆるテーマについて、ワークショップや実践・研究・開発の発表、フォーラム等に参加できます。
- 日本ムードルムートとは?
- 日本ムードルムートは、年1回開催される日本ムードル協会主催の会議で、2008年から毎年開催されています。日本におけるムードルの普及促進と、国内外のムードルコミュニティへの貢献が評価され、オーストラリアのムードル本部から公式MoodleMootとして認定されています。
- 参加すべきでしょうか?
- ムードルムートは、大学・学校等の教員、教育関連の管理職、ソフトウェアの開発者、教材開発者、あるいはIT管理者の方々に特に興味を持っていただける内容ですので、可能であれば是非ご参加をおすすめします。すでにムードルを使っている方は、教育実践や研究・開発の道具としてより効果的にムードルを使うためのヒントが得られるはずです。ムードル初心者の方は、実践形式のワークショップに参加したり、経験豊富なユーザやムードル関連のサービス提供業者に尋ねることで、ムードルの使用方法や導入方法、eラーニング教材の作成方法など、さまざまなことを学ぶことができます。
3. 長崎国際大学学長からのメッセージ
2024年ムードル・ムート日本大会参加者の皆様。
長崎国際大学学長の安東由喜雄です。2024年ムードル・ムート日本大会に参加される皆様、お一人お一人を改めて心より歓迎申し上げます。2022年のムードル・ムート・ジャパンは、ここ長崎国際大学で開催されましたが、コロナ禍のため直接お会いすることはできませんでした。今回は直接お会いできる機会を楽しみにしています。本学あげてホスピタリティーの心を持ち歓迎いたします。
会議が開催される数日間、ポジティブな雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。ここ長崎国際大学のメインテーマは「おもてなし」であり、その中心にあるのが茶道です。茶道は、本学のメンバー一人ひとりのホスピタリティを象徴するものであり、私たちはその心を参加者に広げたいと願っています。
大会期間中、皆様が様々なことを学び、ご自身の教育機関のスタッフや学生のために教育技術のスキルを向上させることができることを願っています。この会議をきっかけとして、そしてこの先も、生涯学び続けることができますように。
本会の期間中様々な出会いを得、前向きで永続的な思い出を作ってくださることを願っています。それでは、またお会いしましょう!
長崎国際大学 学長
医学博士 安東由喜雄
4. 会長挨拶
2024年のMoodleMoot Japanは、長崎国際大学での開催となりました。
実は長崎国際大学でのMoodleMoot Japanは、当初、2022年の対面開催を検討して準備を進めておりました。しかし、COVID-19の影響もあり、参加者の皆様の安全を第一に考えた結果、オンラインMootの形式として2022年は実施されました。
今回、長崎国際大学様には,改めて対面開催としての開催校をお引き受けいただけることとなりました。あらためて,ご支援,ご協力いただけますことに心より感謝申し上げます。
COIVD-19移行の対面開催は、昨年の茨城Mootに続いて2回目となります。活発なご議論や情報交換を行うための場として、MoodleMootを活用いただけましたら幸いです。
今回のMoodleMootにおいても、基調講演としてはMoodle開発者であるMartin Dougiamas氏に発表をお願いしております。また、日本語の基調講演としては、学習分析学会の理事長を務められている、早稲田大学の松居辰則先生をお招きすることとなりました。MoodleというLMSによって蓄積された学習履歴からの学習分析をどのように進めていくか、等についての知見を共有いただける機会になると感じております。
みなさまにとって、本MoodleMoot Japan 2024が実りあるものになることを祈願し、会長挨拶に代えさせていただきます。
日本ムードル協会 会長
淺田義和
5. 基調講演者
松居 辰則 教授
早稲田大学
学習分析・教育評価の実際とMoodleの活用
コロナ禍を経て、MoodleをはじめとしたLMSの活用が増加しています。これにより、教育・学習のデータが従来より取得しやすい状態となってきました。昨今では、「個別最適化の学び」「学習データの活用」など、教育・学習データの活用事例である学習分析が話題となっています。 当然ながら、学習分析を行うにはその前提として「データ」が不可欠となりますが、実際問題として、「どのようなデータが取得可能」なのでしょうか。また、データ取得にあたって、そもそも「教育評価とはどのようになされる」のでしょうか。今回の講演では、学習分析やそのベースとなる教育評価の実際について、Moodleの活用事例を踏まえた講演を行います。
ドゥギアマス・マーティン博士
ムードルの創設者と研究部長
次世代のMoodleは、人工知能(AI)とオープンエデュケーショナルテクノロジー(OET)をオンラインおよびブレンデッドラーニングのエコシステムに統合します。この講演では、Moodleの創始者であるMartin Dougiamas博士が、Moodle LMSだけでなく、ポートフォリオ、OER (MoodleNet)、学習記録/資格、永続的ホワイトボード/BBB、クラウド技術、その他のツール/環境と相互接続されたインフラストラクチャを中心に、生涯学習がどのように進化していくかというビジョンを提示します。最近、OpenEdTech (https://openedtech.global) という別の学会を設立しました。Moodle HQの研究責任者であるドゥギアマス博士は、次世代のMoodleがどのようにこれらの重要な学習ネットワークと個人を結びつけ、地球の最も遠隔地にいる教師であっても、学習がエンパワーされ、教師が教室、学校、そして社会を変えるためにエンパワーされやすくなるかを概説します。世界最高水準の教育を重視する日本社会は、生涯教育や学習組織の最前線でこの動きに加わっている。
Marie Achour
製品グローバル責任者
Moodle本部
Moodle製品ビジョン: 私たちのコミュニティとともに、創造性、コラボレーション、そして人生の成果を高める
Moodleプロダクトビジョンの洞察に満ちたプレゼンテーションに参加しませんか? 創造性の活用、コラボレーションの促進、そして、成果の最適化への揺るぎないコミットメントにより、このビジョンは、私たちのプラットフォームのエキサイティングで変革的な未来への道を開きます。この基調講演では、Moodle製品ロードマップを掘り下げ、グローバルなMoodleサポーターコミュニティと共に、学習体験を再構築するために、テクノロジーと教育の力をどのように融合し続けるかを発表します。 この機会をお見逃しなく、インスピレーションを受け、その先にある可能性を発見してください。
グリーン・マルカス
Moodle開発者&愛好家
Moodle Quizを使った質問術
マーカス・グリーン (Marcus Green)は2003年からMoodleに携わり、GapfillとWordselectの2つの最も人気のあるクイズ問題タイプを作成しました。グリーン氏は、Moodle特に言語教育向けの主なカスタムクイズプラグインの概要を説明し、H5PアクティビティタイプとMoodleアクティビティを比較します。マルチメディアを使ったクイズや、プラグインの持続可能性を評価する方法についても説明します。最後に、グリーン氏は、ChatGPTのようなLarge Language Models (LLM)を使用したクイズ問題タイプの将来を予測します。LLMは何十億ものテキストからコンテンツを埋め込み、適切なプロンプトを与えることで、柔軟で、ニュアンスのある、自動的なフィードバックを与えることができます。