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発表の題名: 医学生のパフォーマンス・ピア評価・解析ツールとしての
発表の種類: Presentation (20 mins) プレゼンテーション(20分)
発表の言語: Japanese 日本語
発表のキーワード: 医学生、ピア評価、パフォーマンス評価
発表の要約: 【背景】医療系学生は臨床実習で不足する経験・評価をシミュレーション形式で補う必要性があるが、既存の形式のシミュレーション実習は実施 率は伸び悩んでいる。高機能シミュレータや独自端末などが販売されているが、指導者確保の困難さや高額であるなどの課題もある。一方で、学生同士の ピア・ロールプレイのシステマティックレビューでは、満足度は高く、学習効果も他の方法と同等で、費用対効果が高いことが示され、初学者が他者を評価するには、概略評価ではなくチェックリストが望ましいとされる。【目的】学生が臨床推論や医行為を実施するのをピア評価する際に、Moodleを用いることの有用性と課題を検証することを目的とした。【対象・方法】富山大学医学科4年次の臨床実習前シミュレーション実習(14種類のシナリオロールプレイ(胸痛、腹痛などから3シナリオを提出)、13種類の医行為(胃管挿入、心エコーなど))参加者116名にMoodleから課題と評価表を提供し、学生は7グループ別日に、2人1組で、個人端末を利用し、実施と評価を交互に行わせた。Moodleの活動は、小テスト(多肢選択問題、複数回答許可)の選択肢毎に評点を与える形で構築した。事前に、説明、デモンストレーション動画をMoodleから提供し、実習当日は1名の指導者は補助的な指導のみ行った。登録直後に、画面にフィードバックが表示される。事後に課題毎の評点及び、項目毎のファシリティ指数、識別指数を取得した。【結果】登録者は111名であった(95.7%)。自動解析が行われ、シナリオロールプレイで 小児課題では、診察項目、鑑別項目、検査項目で識別率が高く、一方、成人課題ではそれに加えて、初期対応項目、病歴項目、検査・ 治療方針項目で識別率が高かった。また、医行為課題では、評点は満点近くに寄っており、ファシリティー指数は67.0%~96.4%、識別指数は28.94%~58.78%であり、心電図装着と直腸診の各課題の識別指数が高い結果であった。【考察】すでに導入されているMoodle上から、学生の個人携帯端末に自由に課題とピア評価表を提供することが可能であり、高い実施率と費用対効果、一定以上の信頼性を達成できたと考えられる。また課題、項目毎の解析も効率的に実施された。一方で、医行為課題については、交互に実施しているため、前半評価に回った学生は高得点となった可能性があり、前半後半の実施を別に記録する必要性があると考えられた。【結語】医学生のパフォーマンス・ピア評価・解析ツールとしてのMoodleの有用性と課題を報告した。
- Peer review details査読詳細
Peer Review 1
クライテリア | 評価 |
---|
内容の明瞭さ | 9 / 10 |
発表の長さ: | 10 / 10 |
独創性と革新性: | 9 / 10 |
公募内容との関連性: | 9 / 10 |
体裁や内容の質: | 10 / 10 |
総合評価: | 45 / 50 |
| 92 / 100 |
Peer Review 2
クライテリア | 評価 |
---|
内容の明瞭さ | 6 / 10 |
発表の長さ: | 6 / 10 |
独創性と革新性: | 7 / 10 |
公募内容との関連性: | 9 / 10 |
体裁や内容の質: | 2 / 10 |
総合評価: | 35 / 50 |
| 65 / 100 |
フィードバック 医学教育にとっては大変興味深い内容と思います。しかし少し問題があります。まず、概要が規程語数に合っていません。500字以内が条件ですが、1,000字以上あります。半分に減らして下さい。更に、内容が医学関係に特化しすぎていて、この分野でない人たちには分かり辛い書き方がされています。もっと、一般の人が読んでも分かりやすく、分野が違っていてもこのプレゼンテーションに参加したらMoodleの利用の仕方に新たなヒントが与えられる、と感じられる様な概要にして下さい。「Moodleから課題」、「実施と評価」とありますが、これがどの様な方法でなされたのかが良く分かりません。ビデオををアップロードさせたのか、オンタイムのストリーミング映像なのか、誰が誰を評価しているのか、などが分かりにくいと感じました。内容が濃い様なので、是非40分枠に変更して発表なさることをお勧めします。