基調講演者

Martin DOUGIAMAS

マーティン・ドゥーギアマス

ムードル本部 (オーストラリア)

ムードルの創始者であり、CEO。ムードルプロジェクトのリードプログラマーでもある。コンピュータ科学と教育学という二つのバックグラウンドを持つ。オンラインで学ぶコミュニティーで社会構成主義と協働を促進することにより教育の質を高めることをゴールとしている。

講演テーマ

ムードルの将来構想:ムードル3.6、MoodleNet そして 今後のロードマップ

概要

最新のムードルのバージョンは12月にリリースされたばかりの 3.6 である。このリリースは、メジャーリリースの中でもレベルアップに相当するムードルに多くの点で劇的な変化をもたらした。この講演では、ムードルの核となる部分の変更点を示し、教育者と学習者の両方が活躍できるようにHTML5のコードを増やしていることを指摘する。次に、導入予定のMoodleNetの構想を述べる予定である。その中身は、教育機関同士、国を超え、全世界の教育ネットワークを超えた協働学習の始まりを告げている。更に、グローバルなオープンソースLMSとしてのリーダーとしてムードルを位置づける将来構想も述べる予定である。

Seishi Ono
喜多 敏博

小野成志

NPO法人サイバーキャンパスコンソーシアムTIES副理事長、武蔵学園理事

インターネット運用技術に長年携わってきた一方で、MOOCなどのオンライン教育の研究にも携わってきた。現在はブロックチェーンをはじめとするEdTech (education technology) に関心がある。


喜多 敏博

eラーニング推進機構教授

京都大学大学院工学研究科博士後期課程研究指導認定退学,熊本大学 工学部助手,総合情報基盤センター准教授。工学博士(名古屋大学,2005年)。eラーニングシステム,LMS/VLE,非線形システム,電子音楽に興味を持つ。

講演テーマ

教育とブロックチェーン

講演概要

ブロックチェーンは、仮想通貨ビットコインの基盤技術として、2008年にSatoshi Nakamotoの論文に登場し、瞬く間に、FinTech(financial technology)の分野の寵児となった。 さらに、別の仮想通貨の一つであるイーサリアムがブロックチェーンにチューリング完全に近いプログラミング言語によるスマートコントラクトを実装することに成功した後には、ブロックチェーン技術の範囲は、FinTechに限らない多くの分野での研究開発がすすめられている。
教育の分野では、まず、ブロックチェーンの高い安全性に基づく改竄することの難しい証明書の発行が実際に運用されるまでに至っている。
Moodleはv.3.6からオープンバッジv2の利用が可能となった。このオープンバッジの証明書の信用力の担保のために、ブロックチェーンを利用しようとするアイデアがあり、オープンバッジをブロックチェーン上で利用できるようにするプラグインも存在するが、まだ発展途上段階にある。
ただ、ブロックチェーンの可能性は、それだけでは終わらない。次の段階では、学びそのものがブロックチェーンによって改革されると考えられている。
本発表では、ブロックチェーンの教育分野における最新情報を紹介し、NPO CCC-TIESが取り組んでいるMoodleにも自然な形で組み込むことができる次世代教育システムCHiLO Chainの研究を紹介する。

Marcus GREEN

マーカス・グリーン

Titus Learning社の上級開発者

Titus Learningは、イギリスと香港のムードルパートナーである。グリーン氏は、現在イギリスのヨークに在住し、12年間の教育経験を持つ。2003年にムードルに出会うまで、自分で作成したオンラインの自動採点ソフトに携わっていたが、2012年にはそのソフトのムードル・プラグインを作成した。彼は、2005年にオックスフォードで開催されたムードルムートに初めて出席し、その後の主なムートに出席し続けている。彼が作成したGafillプラグインは、2018年には最も多くダウンロードされたquestion typeのプラグインとなっている。

講演テーマ

授業で最も便利なプラグインは何でしょう?

講演概要

スマートフォンの使用率が世界中で増加している中で、ソフト開発は増々スマホ指向となっている。教育用ソフトの開発が、まだまだデスクトップ、ノートブック、それにタブレット向けではあるが、LMSのスマホ上での完璧な操作性の向上が望まれている。多彩なプラグインを持つムードルにとっては、これは大変なチャレンジである。ムードルの Gapfill と Wordselect question type は、モバイル用ムードル上で動作する最初のサードパーティ製ソフトである。モバイル用プラグインを初めて作成するにあたっての詳細と彼の作成したプラグインの将来構想を述べる。彼は、 Gapfill and Wordselect プラグインの特徴を挙げ、他の同様のプラグインとの違いを述べる。言語教育に於いて、各々のプラグインがより複雑な設問を作り上げる方法においても詳述する。

最終更新日時: 2019年 02月 17日(日曜日) 18:00