基調講演者
ドゥギアマス・マーティン
CEO Moodle Pty Ltd
Founder of Moodle
教育の未来におけるMoodleの役割
2月20日(土)、13:00-13:50
私(Martin)は、質の高い教育を可能にし、私たちの世界を変えることができる人、つまり教育者に力を与える方法として、オープンソースの教育技術を保護し、育成するという彼の使命についてお話しします。
COVID-19により、世界は2020/21年に何らかの形のオンライン学習に向けて驚くべきシフトを見てきました。 これは良きにつけ悪しきにつけ、教育産業会に大きな波紋を起こしました。このような状況の中、Moodleは教育者があらゆる状況に必要なプラットフォームを作成するために力を与えるオープンソースの製品を提供することで、最善を尽くし続けています。
Martinは、待望のMoodle LMS 4.0リリース、MoodleNet、Moodle Academy、さらには2025年以降のテクノロジーについて、そして教育の本質的なオープン性を守るためにどのようにしてそれらに対応していくかについて、Moodleのプラットフォームの近未来についてのニュースをお届けします。
ロザノ・エミリオ
Moodle Workplace
リーダー
Moodle Workplace 3.10.2
2月19日(金)、17:00-17:40
Moodle Workplaceプロダクトマネージャーのエミリオ・ロザノが、企業向けのMoodleの新しいLMSについて説明します。Moodle Workplaceは、チームにパーソナライズされた、あるいは協働的な学習体験を提供するために開発されました。
Moodle WorkplaceはMoodle LMSの上に構築されており、企業部門のニーズに対応する追加機能を備えています。
中でも、Moodle Workplaceはマルチテナント機能を提供しています。これは、Moodleサイトの機能をほぼ完全に利用しながら、他のテナントとそのユーザを全く意識する(影響される)ことなく、同じMoodleサイト内で独立した運用を可能にする機能です。新しいMoodle Workplace 3.10.2では、共有組織構造やマルチテナント認証のようなマルチテナント機能をより良くするためのエキサイティングな新機能を導入しています。
重田 勝介
北海道大学
コロナ禍におけるMoodleを用いた教育運用 〜支援体制、利用状況、今後の展望〜
2月19日(金)、11:00-11:50
2020年度はCOVID-19の影響を受け、種々の教育機関で遠隔教育への転換を余儀なくされてきました。MoodleをはじめとしたLMSの導入と合わせ、学生・教員に対する利用の支援などの対応に尽力された先生方も多いかと思われます。
一方、遠隔教育の実践が増加したことにともない、LMS内で閲覧・利用可能な履歴も増加しており、学習分析・教学IRへの転用も可能となってきております。
今回の基調講演では、Moodleを利用しての遠隔教育運用に際し、その支援体制や利用状況に関する事例紹介と合わせ、2021年度以降に向けた展望等をお話いただきます。
ジェンキンズ・アダム
静岡理工科大学
Japan and the Internet of Moodles
2月20日(土)、11:00-11:50
eラーニングやモバイル学習の増加は、教育や行政の言説の中で勢いを増し続けています。オンライン学習の機会に対する需要の増加に対応して、Moodleは日本全国の教育機関にますます広く導入されてきています。多くの場合、このような導入は、システムを使用している教師が1人または一握りという小規模なものから始まり、教育機関全体のプラットフォームへと成長していきます。教育機関全体でのMoodleの利用は、教師が協働したり、リソースやアイデアを共有したり、教育機関全体の教育の質を向上させることを可能にします。近年では、Learning Tools Interoperability (LTI = 学習ツール相互運用)のような技術により、国内・国外を問わず複数の教育機関の教師がリソースを共有したり、学生がアイデアを交換したりすることができるようになり、さらに拡大しています。LTIやMnetのようなネットワーク機能は、オンライン学習環境がかつては想像もできなかったような機会を提供するInternet of Moodlesを生み出しました。このプレゼンテーションでは、小規模なMoodlesを機関全体のシステムに、そしてそれを超えてInternet of Moodlesに拡大することの利点と、それがどのようにして実現できるのかを紹介します。