- Presentation abstract発表の要約
反転学習やグループ学習など、Moodleを活用した教授法も多様化が進んでいる。管理者は管理コストの削減を図りつつ、学習者の立場に即した教授環境の構築できることが重要である。最近では、教授・学習環境を一つのツールのみで提供することは難しく、複数のツールやサービスを組み合わせた教授・学習環境の構築が不可欠である。今後、LTIに対応したツールやAPIを用いたクラウドサービスのなどの活用が本格化すると、学習者と学習履歴を紐づける認証連携は不可欠となる。
そこで、オープンソースIdentity ProviderであるKeycloakとMoodleとの連携を題材に、学習管理と認証連携について議論する。Keycloakは学内のLDAPやADに登録された情報を使えると共に、有償で導入されることが多いSingle Sign-Onと同等な機能を提供できる。加えて、サービスごとにノルムやロールを定義できるため、多彩な認証連携を無料で構築することができる。本発表では、特に、様々なサービスを用いた学習履歴を、学習者が容易に参照できるアプローチを検討する。なお、時間が許せば、学習履歴の解析方法などについても議論する。
- Original submission元の原稿
発表の題名: オープンソースIdPを用いた教授・学習環境の再検討
発表の種類: Presentation (40 mins) プレゼンテーション(40分)
発表の言語: Japanese 日本語
発表のキーワード: Identity Provider, Keycloak, LTI, API
発表の要約: 反転学習やグループ学習など、Moodleを活用した教授法も多様化が進んでいる。管理者は管理コストの削減を図りつつ、学習者の立場に即した教授環境の構築できることが重要である。最近では、教授・学習環境を一つのツールのみで提供することは難しく、複数のサービスやツールを組み合わせたシステム構築が不可欠である。本稿では、オープンソースIdentity ProviderであるKeycloakとMoodleとの連携を題材に、学習管理と認証連携について議論する。例えば、様々なサービスを用いた学習履歴を、学習者が容易に参照できるようにするためには、分析者が学習履歴を収集する方法とは異なるアプローチが必要と思われる。特に、LTIに対応したツールやAPIを用いたクラウドサービスの活用などが本格化すると、学習者と学習履歴を紐づける認証連携は不可欠となる。なお、時間が許せば、社会人学習者への対応を考慮した、サービスごとのロール管理について考察する。
- Peer review details査読詳細
Peer Review 1
クライテリア | 評価 |
内容の明瞭さ | 6 / 10 |
発表の長さ: | 10 / 10 |
独創性と革新性: | 9 / 10 |
公募内容との関連性: | 8 / 10 |
体裁や内容の質: | 7 / 10 |
総合評価: | 40 / 50 |
| 80 / 100 |
フィードバック Keycloakというテクノロジーは,私も含めて多くの聴講者にとって未知のものです.比較する対象(同等,上位/下位)を挙げてその優位性を概要でもアピールして頂けますと,聴講者の強い興味を惹くことが期待されます.システム運用者だけではなくシステム利用者にもその特徴が理解されれば,各機関での活用が進むことが期待できます.ご指摘の通りに,複数のシステムを組み合わせた学習環境において”分析者が学習履歴を収集する方法”としてMoodleのログのみを解析する方法には限界があります.何かもし好適な学習履歴を統合的に解析できるツールや手法があるようでしたら,是非ともそちらも情報提供して頂けると価値がさらに高まります.
Peer Review 2
クライテリア | 評価 |
内容の明瞭さ | 9 / 10 |
発表の長さ: | 10 / 10 |
独創性と革新性: | 10 / 10 |
公募内容との関連性: | 10 / 10 |
体裁や内容の質: | 9 / 10 |
総合評価: | 45 / 50 |
| 93 / 100 |