セクションアウトライン

    • Nakabayashi

      仲林 清 先生

      千葉工業大学 教授

      eラーニング技術標準化のもたらすもの: LMS, コンテンツ,学習履歴,そして・・・?


      eラーニングにおける技術標準化は,ITの他分野と同様,製品・サービスの普及,高品質化,高付加価値化に不可欠のものである.本講演では,SCORM, Experience API, CMI5 という, eラーニングコンテンツ標準化の流れを軸に,eラーニングを取り巻く技術シーズや教育ニーズとの関係から,技術標準化が果たしてきた役割や今後の動向について論ずる. また,我々がMoodleのプラグインモジュールとして開発を行っている拡張可能な学習支援システムアーキテクチャELECOA(Extensible Learning Environment with Courseware Object Architecture)の概要を,技術標準化やMoodleとの連携の観点から紹介する.


    • Mary

      メアリー・クーチ女史

      ムードル本部コミュニティー教育者

      コミュニティーのために働く:コミュニティー教育者の役割


      ムードルは半年毎のバージョンアップと伴に,モバイルアプリ等の新しい機能を加えながら増々魅力的に進化し続けています.ムードルは今も,そして未来もずっと無料で使用できます.そしてそのこだわり続けるテーマは今も,これからも,「学習」です.この基調講演ではムードル本部が如何に世界コミュニティーとつながり,彼らがムードルを使用し,理解し,そして分かち合うことを助けているか,についてお話しします.

      コミュニティー教育者として,私はMoodle.orgフォーラム,コミュニティーサイト,地域ムードルユーザーグループ,そして国別のムードル年次大会などの重要性について考察します.また,年に2回の無料ムードルムークを開催したり,ムードルドキュメントやビデオやコース内容の例を示したりする上で,私の果たす役割についても述べます.更に,本部のハブであるMoodle.netの使用法を紹介し,新しいムードルユーザー協会の概要について述べます.


    • Jedha Chan

      ジェダ・チャン氏

      LMSやゲームのUI/UX開発者

      アジアでのLMSソフトに関する問題とその解決への道


      ムードルのようなLMSソフトは現代の教育に非常に大きい影響を与えてくれています。だが、アジアではいくつかの問題が見えてきています。実際に存在している問題(UnicodeやUI/UXやローカライズなど)の紹介によって、ムードルの開発環境に我々ムードルのユーザ、パートナーと開発者がなにをすべきかについての考えについてちょっとだけお話ししたいと思います。


    • Dr. Koscielniak

      ティエリー・コシエルニアク氏

      パリ・デカルト大学(パリ市ソルボンヌ)

      MoodleのreMootコントロールについて:BYODによるインタラクティブ講義


      パリ・デカルト大学のムードル開発チームは、reMoot Controlというツール(フランス語ではZapette)を開発し、教師が作成するスライドにムードルを起動するボタンを統合し、BYOD環境で学生が自分のスマートフォンやタブレット端末、ラップトップPCで回答ができるようにしました。 

      この仮想リモコンによって、教師はスライドを閉じることなくムードルをコントロールでき、BYOD型のインタラクティブな講義の中でムードルのクイズ機能を簡単に使えるようになります。学生は短縮URLやQRコードによってコントロールのためのインタフェースを開くことができます。このツールは、無線帯域の使用を抑えるために独立したウェブアプリとして開発され、フィードバックまたはアンケートモジュール中の表と直接連携します。


    • Dougiamas

      マーティン・ドゥーギアマス氏(オンライン出演)

      Moodle創始者

      ムードルがこれから進むべき道


      世界は常に変化し、インターネットはあらゆる家庭のあらゆる部屋に広がりつつある。アプリやウェブサイトが、これまで見たこともない巨大な企業の配下で増殖しつつあります。ますます多くの人々がソフトウェアを利用していますが、そのソフトウェアがどのように作られているかについてはまったく無頓着です。

      このような世の中で、ムードルはどうあるべきか?このような圧力の中、オープンソースプロジェクトはどう対応すべきか?どのような方向に進むべきか?10年後にはムードルはどのようなものになっているか?

      マーティンは、これらを含む多くの問題について、ムードルがどう対応し、どこに向かっていくべきか、彼の展望を論じる予定です。